お金の貯め時は、人生に3度といわれています。
「結婚して子どもが産まれるまで」と「子どもが小学生の間」
そして、今回は3度目「子どもが社会人になり独立した時」のお話をします。
サラリーマンは定年退職まで、自営業の方は引退までの期間が貯蓄を増やすチャンスです。
この時期を最大限に活用すれば、老後の生活資金を一気に貯めることも不可能ではありません。
ある調査では、老後の生活を80%以上の世帯が「心配」と答えています。
最大の原因は、年金や保険など老後の収入が十分に確保されておらず、
それを補う貯蓄も十分に準備できていないことです。
また、公的年金の支給開始年齢もどんどん遅くなっており、公的年金に対する不信感や将来の物価上昇も一因です。国や会社に頼らず、自分で老後資金の準備をする意識が高まっています。また少子高齢化の進行で、社会保障制度が厳しさを増していることなど、時代の流れを見ても自助努力は必要となります。
個人年金保険などの自助努力による老後資金の準備は、「公的年金で足りない分を補う上乗せ部分の準備」といえます。また、老後資金確保の中に、介護への備えは忘れてはいけません。多くの方が、健康な自分というシミュレーションしかしていません。要介護状態になると、衣・食・住にかかる通常の生活費に加え、介護費用や医療費のことも考えなくてはいけません。必要以上に不安に駆られることはないですが、一朝一夕で準備できるものではないので、老後資金はなるべく早い準備が得策かと思います。